三月書房さんから、草市潤著『日日(ひにち)がくすり』が届きました。
三月書房さんは、常に内容が充実した美しい本を出す版元さんです。 神田錦町で、いまは二代目の代表が行き届いた本作りをしています。 その代表は、なんとわたくしと同い年の女性。 お目にかかるたび、御本を拝見するたび、尊敬の念を禁じ得ません。 今回の草市さんの御本も実に美しいできばえです。 この季節にぴったりの、グリーンピースのスープを思い出させる色合いの紙函に、 中の布張り上製のカバーは鮮やかなオレンジ色です。 日本の伝統色の名前でいえば、「黄丹」といったところでしょうか。 そのカバーには、グラシン紙が掛かっているのです。 書籍とはこうでなくては、という上質なお手本ですね。 草市さんのご著書は、いままでも三月書房さんから、何冊も出ています。 佐賀にお住まいの、御年九十五歳というエッセイストの草市さん。 今年は午年の年男だそうです。 どのご著書からも飄々とした日々の様子が伝わってきます。 飄々といえどもかなりのパンクぶりで、 読んでいるとときどき驚いてひっくり返りそうになるほど。 独特のクネクネ文体は、不思議にあとあとまで残ります。 そんな草市さんの新作。 これから読むのがとっても楽しみ。 三月書房さん、どうもありがとうございます。
by happyfrosty
| 2014-03-02 18:09
| 歳時記ぐらし
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