カテゴリ:二十四節気こよみ( 8 )

《二十四節気こよみ》四月二十日〜五月四日 穀雨

穀 雨 こくう

百穀を潤し育てる春の雨、それが穀雨です。
春の雨はやさしくけむり、木々の新芽や若草の萌える緑を包みます。
この時季の雨の降ったあとは、あたりの緑がいっそう濃くなります。
まるで春が階段を一段ずつ登るかのよう。
のっしのっしと育ちます。
今頃の長雨を菜種梅雨といいますね。
ちょうど菜の花の盛りです。

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如夢令     李清照

昨夜雨疎風驟   昨夜 雨疎(まば)らに風驟(はや)し

濃睡不消残酒   濃睡残酒を消さず

試 問 捲 簾人   試みに簾(みす)を捲(ま)く人に問えば 

却道海棠依旧   却って道(い)う 海棠は旧に依ると

知 否 知 否    知るや否や 知るや否や

応是緑肥紅痩   応(まさ)に是(こ)れ緑は肥え紅は痩せたるべし

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李清照(一〇八四〜一一五一?)の作。北宋末から南宋期の人。
如夢令は題名ではなく、詞の形式の名。

ゆうべの雨風で、海棠の花は散っちゃったかしら。
御簾を捲かせて尋ねると、そのまま咲いていると言う。
そうかしら、赤い花はそろそろ終わりだと思うけれど。

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お酒でほんのり紅がさした頬と、
海棠のあの可愛らしくふくよかな花が映り合う。
二日酔いの李清照女は何やら色っぽい。

恩田川周辺では、そろそろ海棠の花も見納めの時季です。

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by happyfrosty | 2014-04-20 17:22 | 二十四節気こよみ

《二十四節気ごよみ》四月五日〜十九日 清明

清明 せいめい

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春分から十五日たち、
春も本格的になりました。
草木が芽吹き、花が咲き、万物が活き活きと成長する時季です。
清明は「清浄明潔」を略したもの。
寒いあいだ縮こまって息をひそめていたすべてのものが、
再び命を吹き込まれ、のびのびとし始めた様子。
人々の表情も、春爛漫のこの空気に幸せそうです。





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「清明」  杜牧

清明時節雨紛粉   清明の時節 雨粉粉

路上行人欲断魂   路上の行人魂を断たんと欲す

貸問酒家何処有   貸問す 酒家何れの処にか有る

牧童遥指杏花村   牧童遥かに指さす杏花の村


晩唐第一の詩人、杜牧の作。
杏の花咲く丘が連なる、広々とした田園が思い浮かびます。
清明のころはたしかに雨の日が多い。
杏花雨、華雨、春霖に菜種梅雨。
春凛とは、細かく烟るように降る、春の長雨のことをいいます。

春のうらうら感を、このおっとりした漢詩でさらに実感したいと思い、記しました。


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by happyfrosty | 2014-04-12 16:46 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》三月二十一日〜四月四日

春分 しゅんぶん


c0320316_11451440.png暦では、春のまん中の日です。
この日、太陽は真東から昇って真西に沈みます。
昼と夜の長さがほぼ同じ今日から、
すこしずつ昼間の方が長くなっていくのですね。

すでにずいぶん日が延びたことを実感しますが、
これからはさらに日差しの温かさも増していくことでしょう。
思わせぶりに来たり戻ったりする春ですが、
いよいよ本格的に迎えられますね。

暑さ寒さも彼岸まで、春分の日は春彼岸のお中日。
祝日でもありますね。
おはぎを作って、お墓参りへ行ってきます。

春彼岸には、「おはぎ」ではなく「ぼた餅」という例もあるようですが、
やっぱり「おはぎ」がしっくりくるな。

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・サンシュユの花。農家の直売所で買って来たら、よく水を上げました。

by happyfrosty | 2014-03-22 21:04 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》三月六日〜二十日 啓蟄

啓蟄

啓蟄の啓は「ひらく」、蟄は蟄虫、
アリなどの昆虫を始め、カエル、トカゲ、ヘビなどのこと。
春の気配がだいぶ濃くなって、
冬籠もりをしていた虫たちも穴をひらいて這い出してきます。
「蟇(ひき)穴を出づ」「蛇穴を出づ」「蜥蜴穴を出づ」の季語も。
ちょうど春雷が大きく鳴るころでもあります。
この雷に驚いて虫たちが目を覚ます、などとも。
野山も少しずつ賑やかになってきますね。

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三熊花顚「桜に蛙図」の部分を模写してみました

〈実感二十四節気〉
たしかに気温が上がってきました。
日によってアップダウンはありますが、これが春。
三寒四温は免れない。

分厚いコートはもう着ない。
これからどんなに寒くなっても、意地でも着ずに過ごそう。
さっさとクリーニング屋さんに持って行ってもらっちゃおうっと。
そのかわり、あったか下着をしっかり着て。
春の温かい日差しにだまされて、
うっかり薄着でかけたら大変だもん。



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by happyfrosty | 2014-03-06 22:37 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》二月十九日〜三月五日 雨水


c0320316_21042005.jpeg雨水(うすい)

立春から十五日経って、二十四節気も二節目です。
雨水とは「雪散じて水と為る也」、
空気があたたまって雪が雨になる、
氷や雪がとけて水になるという意味です。
ぬるんだ水が、固かった草木の芽をゆるませるころ。
農事はこの雨水を目安にして、準備を始めます。




            





大雪の翌日の恩田川散歩、コサギがぽつんと川の中に





《実感二十四節気》

横浜でも何十年に一度という大雪に見舞われて、
雨水の今日もまだ、道脇、屋根の上、
垣根の下などに雪がこんもり。
降雪の翌日と翌々日は好天で、積もった雪が少しずつとけ、
しずくの落ちる音があちこちでしていました。
まるで小さな鈴が鳴るように。

これが雨水の音なのか。
初めて雨水という節気を、音で感じました。

本日、気温は昼間も摂氏十度に満たない寒い日でしたが、
日差しがあって風もなく、
おだやかな午後となりました。
雨水にふさわしい第二節の一日目です。

トランクルームへ向かう徒歩三十分の道のり。
道や公園に残る雪を踏み踏み、
人騒がせな雪を名残惜しみました。

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by happyfrosty | 2014-02-19 21:09 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》二月四日〜十八日 立春

立春
立春大吉、今日から新しい暦の始まりです。
二十四節気の第一節が立春。
春の第一節でもあります。
春とはいえ、この節気は一年ではいちばん寒い時季。
ただ、冷たい空気の中に、時折たしかに春の粒が香ります。
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by happyfrosty | 2014-02-04 22:43 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》一月二十日〜二十四日 大寒

大寒 だいかん

寒にはいって十六日目、寒さもピークを打つ節気です。
冬、仲冬、晩冬、三冬最後の節気ということは、
二十四節気最後の節気でもあります。
この十五日を乗り越えれば、次ぎにくるのはいよいよ立春。
暦の上とはいえ、春がやってきます。
朝晩の冷えはこたえますが、空気が澄んで、美しい空に見とれます。
雪や氷の中にも、春の芽吹きがそろそろ。
寒稽古が各地で盛んに催されています。
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by happyfrosty | 2014-01-20 18:44 | 二十四節気こよみ

《二十四節気こよみ》一月五日〜十九日 小寒

小寒 しょうかん

一月五日からは小寒、寒の入りです。
小寒、大寒の三十日間が寒のうちで、寒中見舞いを書く節気。
小寒は、大寒にくらべればまだ寒さは最大ではないという意味にとれますが、
実際にはもう十分に寒い。
厳寒期です。大寒よりも寒さが厳しいともいえましょう。
小寒の四日目を「寒四郎」、九日目を「寒九」と呼んで、
それぞれ農事の吉凶を占いました。
寒四郎は麦作の厄日、寒九に降る雨は豊作の兆しとよろこばれたそうです。
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by happyfrosty | 2014-01-10 23:54 | 二十四節気こよみ